本を読むのに時間がかかる一番の原因は頭の中で音読している、いわゆる「黙読」にあります。

速読の基本はこの黙読の悪癖を直して、見ただけで意味がわかる「視読」の状態に持っていくのが速読の基本となります。

速読するにはまず「見る速度」を上げるトレーニングをします。これは見る速度を上げることで脳は読むために必要な「考える」「記憶する」「理解する」といった他の能力も連鎖的に上げる働きがあるからです。

普通の読み方は、文字を目で一文字ずつ追いかけ、音声化して理解します。一方、速読では文章をパッと見て、瞬時に情景を思い浮かべたり、何を言っているのかを無意識に理解します。つまり、速読ができる人は文章を「読んで理解」するのではなく、「見て理解」しているのです。

「見て理解」というと、特殊な能力に思えるかもしれませんが、レストランの看板やメニュー表を見るとき、私たちは自然と「見て理解」をしています。メニューを一文字一文字読んでいくことはしていません。これと同じことを読書にも応用することができます。

私たち現代人は左脳偏重の生き方を強いられています。本を読む際には左脳で一言一句、意味を理解しながら読むスタイルが一般的です。多くの人の場合、「右脳」は高い能力があるのに指令が来ないため休んでいる状態なのです。

速読ではこの眠っている右脳をフル活用することで文字で書かれた内容をビジュアルのイメージとして頭の中に高速で取り込みます。